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石の上にも3年?

ここ数年、人事の採用担当者の方から、こんな話を聞きます。

 「最近の新人は、入社3年もたたないうちに辞めてしまうんだよね。つい数年前も入社24人の内、3年以内で半分も辞めたよ。採用経費を1人100万円と考えても1,200万円が水の泡だ。入社後の育成経費(新入社員教育、配属後のOJTの手間等)を含めるととんでもない金額の損失になる。戦力になる前に辞められてしまう。困ったもんだ。」

 私の時代は、本日のタイトルである「石の上にも3年」と言われて育ちました。
意味としては、「入社3年間は、まだまだロクな仕事も出来ないだろうから、下働きみたいなものだ。でも、この期間にしっかりと力をつければ、徐々に重要な仕事を任せられるようになる。その時初めて、仕事の面白さが分かるようになる。だから、入社3年間は、我慢してしっかりと力を蓄えろ。」ということだと思います。

 確かに、私の場合、企画とはどのような仕事かも分からずに「企画の仕事をしたい」などと、生意気なことを言って、営業部門に配属されて半分ふてくされていましたが、3年経過後くらいから、営業という仕事が楽しくなり、今では、「営業研修を得意とするインストラクター」になっているのですから、人生は、不思議なものです。

さて、話を戻します。
会社を辞めていった若者に辞めると決意した理由を聞いてみると下記のようなものでした。(順不同)

1.仕事が面白くない、もっと自分に合う仕事があるはずだ

2.仕事は面白いが、入社前に受けた条件と違う

3.上司や先輩を見ても、自分の将来が明るくなるとは、思えない

4.職場でほったらかしにされている。誰も面倒を見てくれない

 


1.「仕事が面白くない、もっと自分に合う仕事があるはずだ」について 
 最近は、企業も優秀なスキル・技術を持った社員獲得のために、中途採用を積極的に行っています。中途採用者が入社後、新卒の社員と差別される事はなくなりつつあります。そういった社会的な背景もあるのかもしれません。しかし、社会人経験3年未満の若者が優秀かどうかは、採用する側も判断に困るでしょう。
 また、私が若者に言いたいのは、「自分に合う仕事」とは、何かということを本当に知っているのかどうかということです。まだ、満足に仕事も出来ない社員が、本当に今の仕事の喜びを理解しているのかと言う事です。せめて、人並みの仕事が出来るようになってから、判断しても遅くはないと思うのです。これは、私の偏見かもしれませんが、先述の24人中、辞めていった12名は、24人の新入社員平均の能力レベルより下のレベルが多いように感じます。極論すれば、「仕事が合わなかった」のではなく、「仕事についていけなかった」と言うことであり、自己弁護のために、言い訳をしているのではないかと言う事です。

 


2.「仕事は面白いが、入社前に受けた条件と違う」について 
 これは、採用側の問題です。最近の採用の傾向として、企業は、数合わせのための採用をしなくなりました。したがって、内定を5つ以上もらっている学生もいれば、0という学生もいます。企業は、いかにして、将来、優秀な人材になると思われる学生を獲得するために、必死になっています。したがって、多少、騙すつもりはなくても、「甘い話」「ぼかした話」をしてしまい学生に振り向いてもらおうとしているのでしょう。学生の、1人の人間の人生をもっと真剣に考えてもらいたいものです。


実は、ここからが今回のテーマの核心です。 
3.「上司や先輩を見ても、自分の将来が明るくなるとは、思えない」について

4.「職場でほったらかしにされている。誰も面倒を見てくれない」について
 私が若かった頃は、「憧れの上司、先輩」が、必ず存在していました。そして、その憧れに少しでも近づこうとして必死に努力をしました。そして、憧れの上司や先輩と自分をダブらせて、自分の明るい未来を描いていました。
 今の若者に「憧れの上司や先輩はいますか?」と質問すると「いない」と答えるのです。逆に、「自分は、あのようになりたくない」とまで、言うのです。例えば、20年間勤めたとしても「自分もあの程度にしかなれないのか。だったら、今のままで良いや。」と思い、「だったら、もっと、自分の将来が明るく見える会社に転職しよう」と考えているのです。
今なぜ、「若者が憧れる上司や先輩」がいなくなったのでしょう?
 私も「若者が憧れる上司や先輩」の数が少なくなったように感じています。


 理由は、いくつもあると思われます。
(1)成果主義の導入で、各自の職務の業績が厳しく管理され、新人の育成どころではないという意見もあります。確かに、私が以前お手伝いしていた本社スタッフ部門が、3年で人数が半分になったにもかかわらず、仕事量は、以前と全く同じであり、毎日毎日退社時間が、23時という職場もありました。

(2)職務が標準化され、管理され、ハイリスク・ハイリターン的な仕事にチャレンジできない組織を作り上げてしまったトップの責任もあるかもしれません。

(3)上司や先輩にも問題はあると思います。上司や先輩の部下や後輩に対する付き合い方が職場だけの関係であり、非常に表面的になっています。私が若い頃は、上司や先輩によく飲みに連れて行っていただきました。そして、仕事を教えていただき、人生について学び、会社の将来について上司や先輩の夢を聞かせていただきました。こうして、上司や先輩と語り合っていると、自分自身もその夢に近づきたいと思い、活力になりました。あっという間に終電車がなくなり、上司の家によく泊まらせていただいたものです。それでも、翌朝、奥様は、笑顔で私を迎えてくださり、「将来、私もこんな家庭を持ちたいなぁ」と思った記憶があります。こうして、上司や先輩に対する憧れは、仕事上の憧れだけではなく、人生そのものが憧れとなっていきました。

(4)若者にも問題はあります。以前は、上司や先輩の飲みのお誘いは、業務命令に近いものがありました。お誘いを断るなんて、めっそうもないのです。デートだろうがなんだろうが、冠婚葬祭以外の理由は、理由として認めてもらえませんでした。それより、上司や先輩に誘われるということは、ステータスでもありました。
 今は、いかがでしょうか?
若者は、誘われても、平気で断りますよね。
まっ、「こんな上司や先輩になりたくない」と思っているわけですから、若者にとって、誘われる事は、「時間の無駄」であり「迷惑極まりない」のでしょう。


「石の上にも3年」
結局は、どっちもどっちなのでしょうか。

でも、縁あって、せっかく採用した企業、就職した学生です。
お互いがhappyになってもらいたいものです。


【関連書物のご紹介】 
・3年で辞めた若者はどこへ行ったのか(ちくま新書) 城 繁幸
・若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) 城 繁幸
・「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社 若手流出時代の処方箋 森田 英一
・できる若者は3年で辞める!―伸びる会社は... 久野 康成
・会社は2年で辞めていい (幻冬舎新書) 山崎 元

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早野雄二

Author:早野雄二
こんにちわ!「インストラクターの独り言」へようこそ!

昭和35年(1960年)、北海道歌志内市生まれ。
(現在、歌志内は、日本一人口の少ない「市」です。ぜひ一度訪問してください。)
(http://www.city.utashinai.hokkaido.jp/)

大学を卒業後、この業界に飛び込み、あっという間に25年が過ぎました。ビジネスと言うジャンルにとらわれずインストラクターの視点で、綴って行きたいと思います。

2007年7月NASSAN V-up PROGRAM のV-FASTの販売会社への導入を評価され、日産自動車株式会社 CEO Carlos Ghosn氏より「V-up課題達成優秀賞」の表彰を受ける。

著書:
⇒「営業マン次の一手」(共著:総合法令)
⇒現在、2冊目企画中

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