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インストラクターとい職業を通じて、数多くのことを学ばせていただき、気づかせていただいています。より良い「営業活動」「人間関係構築」「円滑なコミュニケーション」など、皆さんに新たな視点を持っていただけたなら幸いです。
まず私は、コーチングスキルは、「コミュニケーションスキル」であると考えています。そして、コーチングスキルの最も基本的な考え方は、「答えは、相手が持っている」です。したがって、コーチングスキルとは、「相手と円滑なコミュニケーションをとりながら、相手の潜在能力を引き出す」スキルといえます。これが、今までの「指示・命令による一方的な伝達スキル」と異なるところです。
さて、では、どのようにすれば、「相手と円滑なコミュニケーションをとりながら、相手の潜在能力を引き出す」ことが出来るのでしょうか。コーチングスキルのスキルの部分(質問の仕方、コミュニケーションの取り方)などは、現在様々な書籍が出版されていますので、そちらを参照ください。
私はコーチングで最も大切なことは、「人間尊重の精神」であると考えています。したがって、コーチングする場面だけのスキルを身に付けてもあまり役に立たないと考えています。例えば、「嫌いな上司から」コーチングを受けたいと思いますか?私なら、嫌です。
つまり、コーチングスキルを生かすも殺すも、日頃の自分と相手の関係をどのように良好にするかがポイントであるのです。
「関係を良好にする」とは、
第一に、こちらが日頃から相手に対して、「興味関心を持つ」ことです。最も単純なことですが、「相手の顔を見て、朝の挨拶をしない」「スーツを新調しても気付かない」「髪形が変わっても気付かない」など、日頃から関心が無い相手に対して、良好なコミュニケーションを取ろうとしてもムリです。
第二に、単なる好き、嫌いではなく、相手から見て信頼できる対象であるかどうかです。組織で言うならば、「方針がぶれない」「言っている事に統一性がある」です。どのようなことをすれば、叱られ、どのようなことをすれば褒められるのかの価値基準を明確にすることです。
この価値基準が明確になると、コーチングをして、「相手から答えを導き出そう」とした場合、リーダーとして、満足の得られる回答が帰ってくるでしょう。
世の中には、「先生」と呼ばれる職種がいくつかあります。
教師、医者、代議士、弁護士、そして、私のような職業。
改めて、この先生という言葉を調べると
1.学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。「国語の先生」「ピアノの先生」
2.教師・師匠・医師・代議士など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。「先生がたにお集まりいただく」「先生、お元気ですか」「鈴木先生」
3.親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと。
「ははあ先生、今日は宅(うち)に居るな」〈漱石・彼岸過迄〉
4.自分より先に生まれた人。年長者。《これが原義》
この「先生」は、大変に魅惑的な言葉ではありますが、人を堕落させてしまう言葉でもあると思うのです。
誰でも、他人から「先生」と呼ばれて、多少照れくさいことはあっても、悪い気はしないでしょう。
また、日頃「○○先生」と呼ばれているのに、「○○さん」と呼ばれると、違和感を覚えたり、不機嫌になる人もいるでしょう。
また、「先生」でもない人が、「先生」と呼ばれることによって、「自分は先生なんだ」と勘違いする人もいます。
人間、「先生」としての扱いを受けると、「先生」としての立ち振る舞いをし始めます。
本来の「先生」としての謙虚さを忘れ、横柄な態度をとるようになる人がいます。
本来は、自らの修行や鍛錬、訓練によって、徐々に師匠(先生)になっていくべきものが、他人によって、簡単に「先生」にされてしまうのです。
本来、「先生」とは、
その道を究めようと生涯を通じて謙虚な姿勢で学び続ける人
だと思うのです。
よく言う「我れ以外、皆我が師」です。ここには、自分自身がまだ、未熟であるという謙虚さがあります。
この謙虚さこそが、「先生」としての第一の条件だと思うのです。
私も一度、「先生」になってしまったことがあります。ふっと心の鏡を見ると、ろくでもない、大変醜い先生が映っていました。
中途半端な先生ほど世の中に悪影響を及ぼすものはありません。
どのような職業でも、謙虚さを無くしたらいけませんね。
先日、インターネットを見ていると「自分がなかなか昇進できないと思う理由ランキング」を見つけました。
【goo ランキング】
≪自分がなかなか昇進できないと思う理由ランキング≫
1.自分の考えをほかの人に伝えるのが苦手
2.人付き合いが下手
3.何でも自分1人で解決しようとする
4.上司が自分の才能を見抜けない
5.向上心が無い
このランキングは、男女の平均です。
さて、私は、以前、新入社員研修で、会社員(特に営業職)の魅力についてこんな事を話していました。
『会社員は、会社のお金を使って仕事をしている。会社員は、会社から社会的な信用や商品を預かり、それを元に商売が出来る。数100万円、数1000万円、時には億円の取引をすることもある。個人ではなかなか取り扱えない金額である。一般的に金額が大きくなれば、それに関わる人の数も増える。そして、その仕事を成し遂げた時、個人としての達成感と共に、多くの人たちと喜びをわかち合うことが出来る。皆でわかち合うことにより、喜びは何倍にもなる。そんな喜びをわかち合える会社員になっていただきたい。』
『個人の社会的な信用はどのくらいだろう。私は、銀行から住宅ローン(土地・建物を担保)として借り入れられる金額ではないか。担保がなければ、銀行はどのくらいのお金を貸してくれるだろうか。個人の社会的な信用は、その程度である。』
『組織というのは、役職によって権限の範囲が異なる。当然、上級職になれば、大きな権限が与えられ、大きな金額を動かすことになる。会社員の魅力は、会社から社会的な信用や商品を預かり、それを元に商売が出来ること。だから、会社員になったからには、大きな金額を動かすことが出来る人になっていただきたい。』
単に大きなお金を動かすことだけが、喜びとは限りませんが、何か1つでも動機付けることができればと。
ただ、最近は、あまりこのような事を言わなくなりました。
なぜなら、彼らは、「大きな権限が与えられるという事は、大きな責任を負わされる」と考えるのです。
さて、もう一度、ランキングに戻ります。
私は、このランキングの中で5位の「向上心」に注目しました。
私の知る限り「1つのことに向上心をもてない人は、他のことに対しても向上心をもてない」場合が多いと考えています。
本当に世の中、「向上心の無い会社員」が増えているのでしょうか?
もし、増えているとすれば、ゾッとします。
1年程前、ある新聞社で、中国、米国、日本の各高校生を対象に、「あなたは、社長になりたいか」といった調査をしていました。
私の記憶では、
第1位 中国 70%
第2位 米国 50%
第3位 日本 30%
だったと思います。
そんな日本の高校生が、5年以内に会社員になるのです。
彼らは、会社員としてアクセクと仕事をするよりも、平々凡々と会社員として過ごし、自分の人生を充実させたいと考えているようです。
彼らの言う「人生の充実」とは、「家庭」であったり「趣味」であるようです。
まっ、高校生ですから、「公」としての仕事の充実なくして、「私」としての充実は無いということも分からないのかもしれませんが………
ただ、漠然とした意識として、昇進したくないと考えているのです。
私たち先輩は、どのように接すればいいのでしょうか?